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TC-K333ESL

SONY TC-K333ESL

投稿日:2023年1月16日 更新日:

SONY製3ヘッドデュアルキャプスタンカセットデッキ、TC-K333ESLです。

10年程保管状態にあったということです。

イジェクトボタンを押すと、モーター音は鳴りますが、リッドは開きません。

カバーを開けてメカを取り出します。

カセットホルダーと化粧パネルを取り外します。

左側のピンチローラーに傷みが見られます。

アイドラーと共に取り外します。

先ほどのピンチローラーはコアが抜けていました。

新品に交換します。

キャプスタンモーターユニットを切り離します。

モーターユニットを分解します。

基板上の電解コンデンサーが液漏れしています。リードタイプに交換します。

新しいベルトを掛けて組み立てます。

メカのフロント部です。ベルトが溶け切れています。

モーターユニットを取り外します。

プーリーを脱脂して新しいベルトを仮掛けします。

ロータリーエンコーダーを取り外して分解します。

汚れた接点を研磨清掃し、スライド接点専用グリスを処置します。

オートセレクタのスイッチ接点を磨きます。

メカを元に戻して動作確認を行います。

ミラーカセットを用いてテープの走行状態を目視点検します。

315Hzの信号が記録されたテープを再生し速度の点検を行います。

ヘッドアジマスの調整を行います。

バイアスキャリブレーション後に録再バランス調整を行います。

テープポジションの異なる複数のテープで録再状況を確認し、修理完了です。

-TC-K333ESL
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