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オーディオライフ:カセットデッキ、DATの販売・修理を行っています。故障でお困りの方はご連絡ください。

DTC-300ES

SONY DTC-300ES

投稿日:2023年1月17日 更新日:

2台同時にご依頼いただいたうちの2台目です。

SONYのDTC-300ESです。テープ走行不良ということです。もう一台、部品取り用として、ジャンクの同型機も一緒にお送りいただきました。

トレイ開閉のみOKです。これ以上の動作確認は、グリス固着によるギヤ破損等の恐れがあるため行いません。

カバーを開けてDATM BLOCK ASSYを取り外します。

底板を取り外してコネクタ類を切り離し、メカを取り出します。

ピンチローラーは交換が必要な状態です。

ロータリーエンコーダーを取り外しました。ギヤが脱落して紛失していますので、部品取り機から移植しますが、ひび割れが見られますので、補強を行ったうえで取り付けます。

分解を進めます。

リングギヤに付着した古いグリスを除去し、機械油を処置します。

リールユニットです。右側のリールのブレーキが効きません。

分解します。

ボロボロになったブレーキパッドを交換します。

ピンチローラーを交換します。

硬化変形していたローディングベルトはバンコードに置換します。

写真の状態でテストを行います。カセットには重しを載せています。

しかし、再生途中で勝手に停止することがあります。

電源スイッチに触れただけで電源が一瞬切れます。この機種に稀に見られる状況です。

フロントパネルを脱着してスイッチを移植します。

不具合は解消されました。

トレイが途中で引っ掛かることがあります。どこか変形しているのでしょうか?

不具合箇所の特定は困難ですので、部品取り機からユニットごと移植します。

録音再生状況を確認し、修理完了です。

-DTC-300ES
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