Audiolife - Enjoy your audio life!!

オーディオライフ:カセットデッキ、DATの販売・修理を行っています。故障でお困りの方はご連絡ください。

日記

ゴムの劣化(その1)

投稿日:2017年9月14日 更新日:

今回は2回にわたり、デッキに使用されているゴム製品の劣化について記載します。

そのうち今日は「硬化」についてです。

DTC-ZE700のトレイ開閉不可の修理を行ったときの写真です。ご覧のようにトレイベルトが見事に切れています。これでは開閉できないはずです。

どんな状態になっていたかというと、外周すべてにおいて亀裂が発生しています。

これはゴムが劣化し硬化したことによるものですが、そもそもなぜ硬化するのでしょうか。

デッキに使用されているゴムが硬化する理由は大きく二つあります。一つ目は「酸素とオゾン」です。オゾンは自然界に存在する物質で殺菌や脱臭効果を持っていて、空気中で放電が行われたり、紫外線に当たると発生します。

もうひとつは「熱」です。

デッキは長時間使用していると結構発熱します。そのために筐体に換気スリットがあけられている機種が多くありますが、中には上部の換気スリットが設けられていない機種もあります。ほこりによるトラブルを回避することが目的でしょうが、外気を取り込むことがほとんでできないので、使用されているパーツへの熱による負担は相当のものでしょう。

その一方で、換気が行われにくいということは、新たな酸素が供給されにくいというメリットを持っているので、使用されているパーツへの影響のみを考えるとどちらが良いとも言えません。

いずれにしても、この二つの要因により、特にゴムベルトに大きな悪影響を及ぼします。とはいえ、SONYのデッキに使用されているトレイベルトについては、比較的耐久性が高いので、通常使用するであろう10年程度では切断に至ることはまずありえません。

しかし、比較的新しい機種のDTC-ZE700といえども製造からすでに20年以上が経過していますので、徐々に影響が出ているのも事実です。また、使用頻度が高いと影響を受けやすくなるでしょう。

上記は、ZE700に限らず、他の機種においても同様です。トレイベルトの切断で大きなトラブルに至ることはまずありえませんが、使用しないときは電源をOFFにし、定期的なメンテナンスを受けることは必要ですね。

※誹謗中傷を目的とした閲覧や転載は固くお断りします。

-日記
-, ,

執筆者:

関連記事

パナソニック製ミニコンポの修理

GX-Z7100EXの修理依頼をいただいたお客様からパナソニック製ミニコンポ(SA-CH310G)の修理依頼をいただきました。 CDのトレイが開かないということでしたので、ベルト劣化が原因であろうと予 …

パネル清掃にはご注意を

先日、パーツ取り用に購入したジャンクデッキのことです。 機種名は、VICTORのTD-R621です。このデッキの上位機種であるTD-R631の修理に必要なパーツを移植するために、オークションでジャンク …

修理?メンテナンス?オーバーホール?

機器を整備する際に、「修理」「メンテナンス」「オーバーホール」といった表現が一般的に使用されます。普段は何気なく意識もせずに使っていますが、当店では、基本的に以下のように使い分けていますのでご参考とし …

DTC-55ES 一旦返品、その原因は?

数日前に当店で販売したDTC-55ESが返品となりました。 ちょうどひと月前にも修理後に納品したDTC-55ESが不調ということで一旦返品を受けましたが、そのときは輸送中の振動等が原因でした。 購入さ …

パーツの確保

当店で扱っているデッキは、古いもので製造後30年を経過しようとしています。そうすると、製造時には想定しなかったような故障が起きるようになります。 それでも電子部品については、ネットの威力もありまだまだ …

検索

2017年9月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

住所
066-0038
北海道千歳市信濃3丁目11-1-1
Audiolife 代表:小西隆幸
050-3717-0768(現在、電話での修理受付は行っておりません。当店へのご連絡はページ上部の「お問い合わせはこちら」をご覧ください)

営業時間
月〜金: 9:00 AM – 5:00 PM
土: 9:00 AM – 12:00 PM