今回は、昨年末に再生時のノイズ解消の修理を行ったTC-FXです。最近になって再発したとのご連絡をいただきました。
前回の修理状況は、以下ご覧ください。オペアンプの交換修理を行いノイズは解消されました。
早速機器をお送りいただきました。「前回の修理前よりも音量は小さいが、再生時に「ガサガサ・・・」というノイズが左CHに発生する」ということです。その際2~3目盛りほどメーターが振れるということです。
しかし、当店での動作確認では、ノイズは確認できませんでした。念のためオーナー様に再度状況を確認しましたが、ノイズが発生することに間違いは無いようですので、しばらく電源を入れたままで様子を見ることにしました。
すると、翌日の昼過ぎに、お話にあったようなノイズが発生しました(その時の写真はありません)。テープを抜き取ったカセットを使用しても同様です。
しかし、カバーを開けて各部に触れているうちに、いつの間にかノイズは発生しなくなってしまいました。これは困りました。稀にしか発生しない不具合ですので、不具合個所の特定が困難、かつ、仮に順番にパーツ交換を進めていっても、修理が成功したのかどうかがわかりません。
とりあえず、ここは冷静になって今までの状況を整理します。
・ノイズが発生することは間違いない。
・経験上、トランジスタやコンデンサー劣化の可能性が高い。ただし、常時発生しないことから、トランジスタの可能性は低い。
・常時発生しない不具合は、発熱による電解コンデンサーへの影響、あるいは接触不良が原因と考えられる。
・発熱が関係するのであれば、症状は頻発すると思われるが、そうではない。
以上から導き出されるのは接触不良です。
「それはないよな?」と思いながら、再生レベル調整用の半固定抵抗をドライバーで回してみると「バリバリ・・・」という、「ガサガサ・・・」を大音量にしたようなノイズが発生しました。状況から、どうやらこれが原因だったようです。そこで、半固定抵抗に接点復活剤を処置することにしました。それでダメなら部品の加工等を行い交換するしかありません。
接点復活剤を処置後に左右に何回か回すと、ノイズは皆無になりました。右CHも同様の処置を行います。
念のため2・3日ほど様子を見ましたが、不具合は再発しませんので、やはり半固定抵抗の接触不良が原因だったようです。昨年末、修理後にノイズが解消されたのも、たまたま接触が一時的に改善されていたという可能性もあります。
以上修理完了です。古い機器にはさまざまなトラブルが起こりますので、より一層の注意が必要です。








