KENWOODの3ヘッドデュアルキャプスタンカセットデッキ、KX-1100Gです。
機器が到着した際のことですが、
右側前方のインシュレーターが破損していました。これは修復は困難ですので、
少し形は違いますが、高さがほぼ同じであるAKAIのGX機用のものを、目立たない後部2か所に取り付け、取り外したものを破損した箇所に移植しました。
不具合の状況ですが、事前にお聞きしていたのは、「レベルメーターが点灯しないこと」、「カウンタ表示が暗いこと」、「テープ走行がすぐに停止すること」ということでした。しかし、メーターはご覧のとおり点灯しませんでしたが、
写真では分かりませんが、再生(音出し)は可能な状態でした。ただし、メンテナンスは必要です。
回路図を確認すると、メーター回路には-18.5Vが供給されています。しかし、テスターで測定すると2V程度しかありません。元を辿っていくと、電源部の電解コンデンサーC107(100μF/10V)がショートモードで故障していることがわかりました。この件については、以前のブログに記載していますので、お時間のある方はご覧ください。
筐体をほぼバラバラにして基板を取り出します。1ケだけすでに交換済みでしたので、故障していないものも含め、関係するコンデンサー5ケを交換します。
無事復旧しました。続いてメカのメンテナンスに移ります。
メカを取り出します。
化粧パネルを取り外します。バックテンションベルトがありませんので、後ほど処置します。
メカを前方に倒してカムモーターユニットを取り出します。
接点が黒ずんでいますので磨きます。
カムモーターとリールモーターを数時間空転させて、内部接点の接触改善を図ります。
モーター基板とフライホイールを取り外し、キャプスタンにグリスアップ後、新しいベルトを掛けて組み立てます。
カセットの検出スイッチ接点を磨きます。
左右リールを脱着してグリスアップします。
結局バックテンションベルトの残骸は見つかりませんでした。新しいベルトを掛けます。
ピンチローラーとヘッドを専用クリーナーで清掃します。
オートセレクタ用のスイッチ接点を磨きます。
元通り組み立てて本体に組み付け、動作確認を行います。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し、速度の調整を行います。
ヘッドアジマスを調整します。大幅な狂いがありました。
バイアスキャリブレーション後に録再バランス調整を行います。
CDを録再モニターして音質を耳で確認し、修理完了です。





































