Audiolife - Enjoy your audio life!!

オーディオライフ:カセットデッキ、DATの販売・修理を行っています。故障でお困りの方はご連絡ください。

TC-KA3ES

SONY TC-KA3ES リフレッシュメニュー

投稿日:2023年9月25日 更新日:

SONY製3ヘッドデュアルキャプスタンカセットデッキ、TC-KA3ESの修理依頼をいただきました。

10年ほど前に故障し、そのまま保管されていたということです。

イジェクトできません。メカを降ろすためにはリッドを取り外す必要がありますので、まずはトレイを開けなければなりません。

カバーを開けます。

トレイのロックを指で解除するとトレイが少し開きますので、これでリッドを取り外すことができます。

メカを降ろして分解を進めます。

ピンチローラーアームとアイドラーを取り外します。

硬化しているピンチローラーを交換します。

キャプスタンモーターユニットを固定している4つのビスを緩め、ユニットを引き抜きます。

モーターユニットを分解します。

モーター基板面の電解コンデンサーを交換します。

新しいベルトを掛けて組み立てます。

メカフロント部を分解します。

ベルトが溶けてプーリーに絡みついていますので、アルコールで清掃します。

新しいベルトを仮掛けします。

ロータリーエンコーダーを分解します。

汚れた接点を研磨清掃し、スライド接点専用グリスを塗布します。

オートセレクタ用のスイッチ接点を磨きます。

モーターユニットを組み付けます。

仮掛けしてあったベルトをモータープーリーに掛け直します。

元通り組み付けて動作確認を行います。

ミラーカセットを用いてテープの走行状態を目視点検します。

315Hzの信号が記録されたテープを再生し速度の点検を行います。ギリギリ許容範囲内というところです。

ヘッドアジマスの調整を行います。

バイアスキャリブレーション後に録再バランス調整を行います。

テープポジションの異なる数種類のテープで録再状況を耳で確認し、修理完了です。

-TC-KA3ES
-,

執筆者:

関連記事

SONY TC-KA3ES

SONYのESシリーズの最終モデル、TC-KA3ESです。 テープにシワが付くということです。 みすみすテープをダメにすることもありませんので、動作確認は行わず、目視点検を行います。左側のピンチローラ …

SONY TC-KA3ES リールモーター故障

以前当店でDATデッキを修理された方から、カセットデッキのご依頼をいただきました。 SONY製3ヘッドデュアルキャプスタンカセットデッキ、TC-KA3ESです。 トレイ開閉はOKですが、再生はヘッドが …

キャプスタン高速回転

少し前に修理したTC-KA3ESのことです。整備を終えて、電源をONにすると、「キュイーン」という音が1・2秒間、メカから聞こえます。その後、音は聞こえなくなりますが、この音には聞き覚えがあります。 …

SONY TC-KA3ES

SONYのTC-KA3ESのご依頼をいただきました。 5年ほど前に音揺れなどの不具合が起こり、それ以降使用を停止していたということです。 現状はというと、トレイは開閉できますが、ヘッドが上がらないため …

SONY TC-KA3ES アイドラーギヤ交換

SONYの3ヘッドデュアルキャプスタンカセットデッキ、TC-KA3ESの修理依頼をいただきました。 再生開始後、即停止するとのことです。 再生ボタンを押すと、一瞬音が出ますが、1秒で停止します。 右側 …

検索

2023年9月
« 8月   10月 »
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

住所
066-0038
北海道千歳市信濃3丁目11-1-1
Audiolife 代表:小西隆幸
050-3717-0768(留守電専用です。トラブル防止のため、当店へのご連絡は記録が残るEメールをご利用ください)
E-mail:audiolife2017@gmail.com

営業時間
月〜金: 9:00 AM – 5:00 PM
土: 9:00 AM – 12:00 PM