本日はDTC-A8の修理です。
テープ走行するが音が出ないといった症状です。
ヘッドの汚れが原因かとちょっと長めにヘッドクリーニングを行いましたが一向に改善されません。また、テープ走行音が通常より大きめです。
ちなみにヘッドクリーニングは、定期的に行う場合は8秒程度で十分だそうですが、音が出ないくらい汚れた場合は綺麗になるまで数分程度要することがあります。(※長時間クリーニングするときは、10秒程度ごとに状態を確認しながら行ってください。)
ヘッドの不良かと思い、中を覗いてみました。
見えるでしょうか。ヘッドに何やら汚れがついています。これは、右側に見えるスポンジ製のヘッドクリーナーが変質してヘッドの表面に付着している状態です。指で触るとザラザラしています。このまま使用するとテープを削ってしまいます。走行音が大きかったのはテープとの接触音だったようです。
そこで、研磨材と綿棒を使って表面の異物を除去しました。これで無事音が出るようになりました。多分、ヘッド表面が荒れたことによりテープとの微妙な接触が乱れたのが原因と思われます。
これで一応正常に動作するようになりましたが、念のため、リールモーター、リングギヤの点検、ベルト交換などメカのオーバーホールを行い修理完了です。
追記:上記で施したヘッドのメンテナンスに関しては、長時間の試運転を行い、テープに悪影響がないことを検証済みですのでご安心ください。